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誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。


シュナイダーハンの無伴奏パルティータ2番の衝撃にノックアウト。
ここ数日で10回は聴いてしまった。
第5曲シャコンヌはとくに強烈。

他の人って、どんなふうに弾いていたっけ・・・

エネスコ、シェリング、藤原浜雄、ラウテンバッヒャー、ズスケ、と聴いたが、
シュナイダーハンの勝ち。

良かったのは、オスカー・シュムスキー!

シャコンヌで次々に現れる素晴らしい世界。
その世界は、人間のドラマとか自然描写とかではなく、まさに音楽そのもの。
いまだにバッハの生み出した音楽の世界は継承されこそすれ、決して広がっていないと感じる。

古楽器奏者が切れ切れに弾いてしまう「歌う」パッセージも、昔の人たちは思いっきりテヌートで
朗々と弾きまくる。こうでなくては!
分散和音と低音が延々と続き、転調を伴いながらヒタヒタと盛り上がるバッハらしい、
バッハでしか味わえない箇所も、魂のこもった昔の奏者の演奏が好きである。


若い頃のシェリングのバッハを聴く。
ヴァイオリン協奏曲2曲が1951年の録音。
おまけのシャコンヌは1955年の全曲盤からのコピーだ。
テイボーのヴァイオリンに惹かれてパリにいて、アンリと呼ばれていた頃のシェリングは
本当に良い。


年が明けて早速2日目から良いことが。
行きつけの中古CD屋でシュナイダーハンをみつける。
今年の聴き初めはこれに決定。


ポリドール(DGG)1DCP-1007
ヨハン・セバスティアン・バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
(Allemanda4:20/Corrente3:20/Sarabanda3:43/Giga4:03/Ciacona14:52)
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
1955年1月アルヒーフ録音


1998年に出た何かのおまけの非売品CDだ。
圧力のしっかりかかったボウイングで音も素晴らしい!
シャコンヌも身じろぎできない圧巻の体験。
バッハはいいなあ。



ちょっと時間があったので約半年ぶりに「マタイ」を聴く。

J.S.バッハ : マタイ受難曲
Giebel, Krebs, Kelch, Werdermann,
指揮:Fritz Werner
ERATO LDE. 3101-4

低音があまり鳴ってこないので、はじめのうちはものたりなく感じたが、
スムーズな進行と、清潔で含みのあるソリストと合唱に引き込まれ、
ひげぺんぎん氏が言及している第10曲(旧版第16曲)のコラール
「罪を償うべきはこのわたし」など素晴らしい出来。

聴かせどころの第39曲(旧版第47曲)アリア「憐れみたまえ、わが神よ」 は、
2つの体験が凄すぎて、それ以外でなかなか感動できな状態なのだが、これは
久しぶりに震えた。ソロヴァイオリンもアルトソロもとても美しく意味深い。
ちなみに、2つの体験とは、
1)大学の授業で、突然リヒターの旧盤でこれが鳴った。なんかドイツ文化関係の授業だった。
広い空間で大音量で聴いたため圧倒された。
2)これはそれよりかなり前。メンゲルベルクのLPで。「すすりなき」入りって、
ほんとにお客さんのうめき声が聞こえるじゃない!異様な雰囲気がひしひしと伝わってきた。

バッハ ヴィオラソナタ BWV1027~1029
ユーリ・クラマロフ(ヴィオラ)
露Melodiya C10-07925-26 STEREO

無伴奏チェロ組曲はよく聴くけど、鍵盤伴奏付きのこちらはほとんど聴く機会がない。
某先生おすすめのクラマロフ。あのムラヴィンスキー時代のレニングラードフィル主席か。
ニュアンスたっぷり、LPならではの心地よいサウンド、バシュメトほどどぎつくないし。
流れがよいのに深い音。気に入った。