誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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★K.383 アリア「わが感謝を受けたまえ、やさしい保護者よ」 
“Nehmt meinen Dank, ihr holden Gonner!”
Andante ト長調

このアリアは、モーツアルトがぞっこんだった、
アロイジア・ウエーバーのために書かれたものだと言われている。
(結局相手にされず妹のコンスタンツェと結婚することになる)
アロイジアのために書いた他の曲と違って、コロラトゥーラの派手な技巧は使われず、
平和なハーモニーに満ち溢れた佳曲である。

Nehmt meinen Dank, ihr holden Gonner!  私の感謝をお請け下さい、慈悲の人よ
So feurig, als mein Herz ihn spricht,  この心に燃え立つ思いを
euch laut zu sagen, konner Manner,    男ならお話することもできましょう
ich, nur ein Weib, vermag es nicht.   でも私は女なのです、それは許されません
Doch glaubt, ich werd' in meinem Leben  でも信じてください、私は命ある限り
niemals vergessen eure Huld:   御恩を決して忘れません
blieb' ich, so ware mein Bestreben,   ここにいる間はそれに値するように努めます
sie zu verdienen, doch Geduld!   でも忍耐が必要です

Von Anbeginn war stetes Wadern   遠い昔から、放浪の旅は
der Musen und der Kunstler Los:   ミューズの神と芸術家の定めでした
mir geht es so, wie allen andern,   他の方とおなじように
fort aus des Vaterlandes Schos   この父の地を去るのが
seh' ich mich von dem Schicksal leiten. 私に与えられた定めです
Doch glaubt es mir, in jedem Reich,   でも信じて下さい、どんな国に行っても
wohin ich geh' zu allen Zeiten   どこへ行こうとも、いつでもそしていつまでも
bleibt immerdar mein Herz bei euch.   いつまでも私の心はあなたのおそばです


DGG 431 75-2
リタ・シュトライヒ(ソプラノ) Rita Streich
マッケラス指揮,バイエルン放送交響楽団
1958年ステレオ
(3分46秒)
+「後宮」「魔笛」「牧人の王」より、
K.294,538,583,316,418,419,416


この曲には声の若々しさが絶対に必要で、
女子学生が耳元で語りかけるようなシュトライヒ(当時38才)が最高である。
モーツアルトにぴったりの軽く清潔な声で、一切力まず全ての語が沁みてくる。
テンポも遅すぎず絶妙なもの。
2つあるフエルマータの音には装飾を加えていない。

前半のオペラは定評あるフリッチャイ指揮の「後宮」「魔笛」全曲盤からとったもので、
後半のコンサートアリアはアロイジアのためのアリアで固めてあり、素晴しい選曲だ。
宝物級の1枚!

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