誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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SONY SBK48266
モーツアルト:セレナーデ第9番ニ長調K.320「ポストホルン」
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団
ベルナルド・アーデルシュタイン(ポストホルン)
(7:30/4:24/7:30/5:27/5:27/5:05/3:53)
1969年
+アイネクライネナハトムジークK.525
+6つのドイツ舞曲K.509
+メヌエットK.409


セル/クリーヴランンドの鉄壁の技術は、
ひたすら音楽に、聴衆を楽しませることに捧げられている!

第1楽章、46小節からの第2主題のヴァイオリンをソロで弾かせているのにびっくり!
伴奏のセカンド・ヴァイオリンとヴィオラのキザミもソロで、
突然室内楽の世界が現れる!

第3、4楽章など、木管のソロは大変美しい。
第5楽章の弦楽の歌も短調作品のモーツアルトの疾走する悲しみを見事に描いている。
歌い出しを強めに入って、フレーズの終わりにかけて弱くなっていく。

第6楽章。第1トリオは、1度目をヴァイオリン、2度目はピッコロを重ねている。
第2トリオのポストホルン。大変ソリスティックな扱いで、伸び伸び吹かせていて、
後半の2回目、64小節からテンポを落として美音を聴かせるのがおもしろい。

全体に、活きのよい推進力のある演奏で、退屈させない仕掛けもあり、
なによりヴァイオリン群など、生命力に満ちていて素晴らしい。
この曲は楽章数が多く、とても長いので、退屈せずに聴き通すのは至難。
その点これはワクワクしながら最後まで一気に聴ける。
さすが、セル!

このCDで思い出深いのが、併録の「アイネクライネ」K.525。
学生の頃、バイト先の人にオーディオマニアがいて、
家に聴きに行くことになった。
真空管の装置も、部屋も凄かったが、
クラシックのレコードは20枚くらいしかなく貧弱なコレクション。
その中から選ばせてもらったのが、セルのK.525なのだった。
「K.525なら、ワルター/ウイーンフィルだよなあ」
などと思っていて、まったく期待していなかったのだが、
針を落とすとあまりの瑞々しい音楽に驚嘆させられた。
装置が良いので、ヴィオラの伴奏なんかも目の前で弾いているごとし。
真空管オーディオにのめり込むキッカケとなったひと時であった。
自分ではもっていなかったので、久しぶりに思い出の演奏に再会したことになる。
そうそう、こうだった!
いまどき、これを大オーケストラで聴くのも野暮だけど、
こういう活きている演奏なら悪くないものである。

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