誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


内声を担当し、ハーモニーをつくっていくのが基本のヴィオラ。低弦の強拍を聞きながら後打ちをしたり、対旋律を担当して音楽に立体感をもたせたりするのが醍醐味です。ロマン派以降になると、ヴィオラの表現の可能性が広がり、寂寥感や神秘性、死の気配などを暗示する旋律をヴィオラが担当することもあります。

8 その他の交響曲
 
まずはブラームスから。若い頃から室内楽でヴィオラにおいしい音符をたくさん書いてきただけあって、4つの交響曲はどれもおいしいと言えます。第1番ハ短調の4楽章で、ベートーヴェンの歓喜の歌そっくりの主題がヴィオラによって提示されます。第2番ニ短調や第3番ヘ長調では、シンコペーションの音型やチェロとからむメロディーでヴィオラらしさが出ています。しかし、第4番ホ短調で最もヴィオラの表現力が追求されます。休符をはさむ切ない冒頭主題を支え、ヴィオラが2部に分かれて掛け合いでハーモニーを作ります。2楽章はヴィオラらしいパッセージが頻出しますが、ヴァイオリンが休んで、ヴィオラが2部に分かれて弾く絶品のパートソロがあります。
ディスクはといえば、第1はフルトヴェングラー/NDR響とヴァント/NDR響、第2はワルター/フランス国立管とシューリヒト/ウィーンフィル、第3はクナッパーツブッシュの何種類もあるライヴとワルター/ニューヨークフィル、そして、第4はワルター/コロンビア響のスタジオ録音が永遠の愛聴盤です。

続いてシューマン。第4番二短調もなかなかですが、ヴィオラが楽しいのは、第3番変ホ長調「ライン」でしょうか。シンコペーションの動きとハーモニーが生きています。第4はフルトヴェングラー/ベルリンフィル、第3は、フルトヴェングラー存命中のベルリンフィルを名指揮者フェルディナント・ライトナーが振ったスタジオ録音が絶品です。

メンデルスゾーンの第3番ハ短調「スコットランド」もヴィオラの曲です。ヴィオラの物悲しいメロディーで始まり、4楽章コーダの朗々たるヴィオラのイ長調の旋律で幕を閉じます。名指揮者クレンペラーはこの唐突な終わり方に異議を唱え、短調のまま終わる別のコーダをつくって演奏しました。第3はずいぶん聴き比べましたが、ミトロプーロス/ベルリンフィルのライヴが圧倒的でした。http://blogs.yahoo.co.jp/guuchokipanten/54608477.html

チャイコフスキーでは、第6番ロ短調「悲愴」です。作曲者が「レクイエム的な暗さ」と語った1楽章の序奏部分はヴィオラが支配します。これは、有名なムラヴィンスキー/レニングラードフィルのDGG録音で。

ドヴォルザークでは、第9番ホ短調「新世界より」の2楽章、弦楽四重奏部分でのDbの伸ばしや、4楽章の民族的なリズム音型が独特ですが、やはり7番二短調でフルートとからむヴィオラのプルトソロ(2本)が印象的です。「新世界」はケルテス/ウィーンフィルのデッカ録音か、アンチェル/チェコフィル、それにフリッチャイ/ベルリンRIAS(旧盤)で。第7はそんなに聴いていないのですが、セル/クリーヴランドがいいと思います。


関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック URL
http://knapper2.blog.fc2.com/tb.php/9-37c8f5c2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。