誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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マーラーの交響曲と次々に出会っていた頃、『第9のジンクス』の話に接しました。

第8番を書いたあと、史上の大作曲家、ベートーヴェン、ブルックナー、(ドヴォルザークもかな)
たちが第9番を書いてこの世を去っていることを気にしたマーラーが、
9番目の交響曲=「大地の歌」にあえて番号を振らなかった。
しかし、
安心したマーラーが次の交響曲を書き、第9番と番号を付けると、なんとこれが最後となり、
ジンクスが実現してしまった。

と、こういうことで、
大変興味深く聴いた「大地の歌」でしたが、
まだ、声楽の良さは全く分からない自分でもあり、
そもそも、これが「交響曲」と言えるのか、
あまり良い聴体験にはなりませんでした。
3・4・5楽章を一つのスケルツォとみれば、全体が4楽章仕立ての交響曲になる、
とマーラーは言っていたようですが、
やはりこれは歌の曲だと思います。
構成上これが交響曲というならば、
ベルクの「ヴォツェック」だって交響曲になってしまうのではないでしょうか。

どこを見ても最高の評判の、ワルター/ウィーンフィルのデッカ録音。
初めて購入した「大地の歌」はこの廉価盤でした。
walter_erde_52_JP.jpg

聴くほどに良さが分かり、声楽も好んで聴くようになったのですが、
改めて聴くと、パツァークのテノール、フェリアーのコントラルトは、
自分にとって、この曲と完全に一体化していて、切り離せないものになっていました。
のちに、バーンスタイン、クレンペラー、テンシュテット、クーベリック、ザンデルリンク、ケーゲル、
などを聴いて、特にアルト(バリトン)の曲での各歌い手の至芸を楽しんできましたが、
やはり、このワルターのデッカ録音がしっくりきます。

作曲から百年を迎えるにあたって、面白い企画が実現しました。
初期盤の音の良いLPをCDに復刻したものなのですが、
ヴォーカル主体と、オーケストラ主体の2種類のLPが見つかったということで、
この2つが2枚のCDに復刻されているのです!

walter_erde_52_2CD.jpg
従来から聴かれていたのが、ヴォーカル主体の英ロンドンLLオレンジラベル盤、
新たに出てきたオーケストラ主体盤が、英ロンドン黒ラベル盤。
速めのテンポながら、細部の鮮やかさや凄味に満ちたこの演奏、
思ったほど音の違いは感じませんでしたが、
個人的には、やはり歌を聴きたいので、従来のプレスの方がいいように思いました。
さあ、あとはいよいよ初期盤デッカLXTを聴かなければなりません。

マーラー:「大地の歌」
 1 現世の苦を詠う酒宴歌(8'31")
 2 秋に寂しき者(9'11")
 3 青春について(3'00")
 4 美について(6'45")
 5 春に酔えるもの(4'26")
 6 別れ(28'21")
 キャスリーン・フェリアー(アルト)
 ユリウス・パツァーク(テノール)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ブルーノ・ワルター(指)
 1952年Deccaセッション録音【音源:UK-London LP(2種)】
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