誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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今日はゆっくりBeethovenが楽しめた。
この曲、英雄交響曲と並べられることが多く、考えてみれば当時としては画期的な問題作だった。
古典派のソナタ形式へ挑んだこの作品59-1。これまで通奏低音を担ってきた低音楽器がいきなりメロディーを歌いだすのが挑戦状だ。こんなエピソードがあるそうだ。
これを初演したシュパンツィヒQの2Vn奏者(以下Q)と作曲者(以下B)の会話・・・
Q「君はこれを音楽だとは思ってはいないだろうねえ」
B「あなたのための音楽ではありません。これは後の世代のための音楽なのです」
私の好きな第3楽章、例の72小節のモルトカンタービレにしても、
「なんでここまで来てこんな凄い主題が新しく出るのだ!」という感じ。
そういう作曲者の生身を感じさせる演奏を求める。

さて、まずはレナーQ。
東芝EMIから出たCDの全集。この59-1は1926年録音と古く状態も良くない。でも、アコースティック録音を突き抜けてレナー等4人の個性が届く。この時代は意外にスタイリッシュでテンポはあまり崩さない。ポルタメントは全員がやっているが、カペーのような神々しさではなくエンターテイメント的要素が強い。
レナーQは四半世紀にわたってBeethovenn等で喝采を受けたが、晩年、レナーだけが脚光を浴びることからトラブル発生。他の3人とケンカになり解散したそうな。その後、レナーが「また一緒にやろう」と手紙を出し、他のメンバーも了解して集まったら・・・レナーはニューヨークで亡くなっていたそうな。

お次は、ターリッヒQ。仏カリオペのCD全集。
4人のバランスが均質で禁欲的とも言える渋い響き。音も短めに演奏し第3楽章の淋しさが強調される。
チェロなんか胴なりがなく、他の楽器と同じように響く。いろいろやっていておもしろいのがヴィオラのターリッヒ氏。ほとんど全て聞き取れるし、随所でひらめきに満ちた、または考え抜いた音楽を聴かせる。

他にも、シュナイダーハンQのオルフェオ盤CDを聴いたが、解像度の悪い録音で演奏も切れ味鈍く、追求度が甘い感じで楽しめなかった。ヴェーグQの旧盤、ミュジックアンドアーツのCDは、ヴェーグの個性が楽しめた。つなぎの部分でいちいち流れが悪くなるのがちょっと気になった。

さあ、いよいよ、久しぶりにカペーを聴くぞー!

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