誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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OrfeoからCDが出たので、久しぶりにクナのブルックナーを聴く。
クナの7番なんてのは、昔はなかった。
評論家も我々も、クナの7番があればそれはきっと素晴らしい演奏だろう、と夢見ていたものだ。

はじめて出たのは確か63年のケルンでの演奏。
ヴォルフのイタリアンセレナードといっしょの2枚組だった。
最高の期待をもって針を落としたが、こもったような良くない音で、演奏にも、
いつものクナの深々とした瞑想が感じられず、がっかりしたのを覚えている。

その後、1949年のザルツブルグ・ライヴが伊メロドラム社からLPで発売され、
オケがウイーンフィルということもあって期待したが、音が浅い感じで感服できなかった。

吉田秀和氏は評論で、クナのブルックナーは聞き物で絶対逃さないようにと言われ、
この7番を客席で聴いたが、途中で寝てしまい、目が覚めたらまだ同じリズムをやっていて
その長大さに閉口した、というようなことを述べており、
彼自身は、そのころは全くブルックナーの良さが分かっていなかったと反省しているが、
演奏もたいしたことなかったのでは?と想像してしまったのだった。

この、正規音源でようやく出された49年ザルツの7番。
やはり良い音で聴くと全然違う!
ヴァイオリンがこんなに濃く美しく鳴っていたとは!
クライマックスも良いが、クナの良さは、頂点から降りたあたりのゾクゾクする音楽の
作り方だ。身動きもできないほどの畏怖の気配が確かにある。

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