誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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Paul Hindemith(1895-1963)
Ouvertüre zum „Fliegenden Holländer“, wie sie eine schlechte Kurkapelle morgens um 7 am Brunnen vom Blatt spielt, für Streichquartett (um 1925)
ヒンデミット
「朝の7時に湯治場で二流楽団が初見で演奏する『さまよえるオランダ人』序曲」

Buchberger Quartett 7:31
Hubert Buchberger, Vn1
Julia Greve, Vn2
Joachim Etzel, Va
Helmut Sohler, Vc
1990
Wergo WER6197-2
w. Minimax / Quintett für Klarinette und Streichquartett

二十世紀ドイツを代表する作曲家。アマール弦楽四重奏団のヴィオラ奏者としても活躍した。前期には「新即物主義」と呼ばれる、音楽から思想や主義主張を排除した純粋な音の喜びを求める作品が多く、後期には古典的な格調を意識した作品が多い。前者の代表としては、この弦楽四重奏曲「午前7時に湯治場に集まった二流楽団が初見で演奏した《さまよえるオランダ人》序曲」、後者の代表としてはオーケストラ作品「画家マチス」が挙げられるだろう。第二次大戦時にはナチスの「頽廃芸術」との刻印を捺され、国外逃亡を余儀なくされた。理論家としても「作曲の手引き」を執筆し、作曲理論にも大きな影響を与えている。

このほか、2種のソフトがある・・・
Kocian Quartet 7:47
Pavel Hula, Vn1
Jan Odsrcil, Vn2
Zbynek Padourek, Va
Vaclav Bernasek, Vc
1995
Praga PRD113-115
w. Hindemith Complete Quartets

Leipziger Streichquartett 7:37
Andreas Seidel, Vn1
Tilman Büning, Vn2
Ivo Bauer, Va
Matthias Moosdorf, Vc
2005
MDG 307 1362-2
w. Encores

最初のブッフベルガーQが最も良い。
1拍早く終わって、「あっ、やべえ。まあいいか。」という感じが良く出ている。
次いでコチアンQ。ファーストヴァイオリンの音に色気があり、いかにも、
ヴァイオリン優位の「二流楽団」という感じである。
ただ、パロディー度ではブッフベルガーQに長があるようだ。

そもそも、なぜ、「オランダ人」なのか?
・・バイロイトの映像で、この序曲をスイトナーがリハーサルしているものがあった。
グラインドルとスチュワートが椅子に腰掛けてスイトナーを睨みながら、
たいへんスリリングな練習をしている。
しきりに「ここの弦楽が問題・・」などと言っているが、
きっとヒンデミットもどこかのオケで「オランダ人」の練習を見て、
弦の難しさ、合わせにくさ、めちゃくちゃになったときの官能的なまでの面白さに感動したのだろう。

最後にジプシー風ポルタメントを伴い、「スケーターズワルツ」が唐突に出てくる。
会心の名作だ。

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