誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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弦楽四重奏しか聴かない!というマニアが書いた文章の中で次のような表現に出会う。
「誰にも教えたくないレコード」
「このレコードで初めてこの2曲の良さを知った」
「好きなレコードをたった1枚あげるとすれば、これ」
「初めはカペーそっくりだが、次第に誰も真似のできない凄まじい演奏へ変わっていく」
「この2曲でこれより優れたレコードはない!」
・・・この人の文章や、室内楽曲におけるレコードへの考え方はとても説得力があるので、
ここまで書かれると、聴かざるを得ないということになる。

少し前に、無理して米フィルハーモニア社というナゾのレーベルのLPを手に入れたが、
CD化されてしまった!LPは状態が完璧でなく、再生が難しいこともありCDも購入することに。

BRIDGE 9137
○マリピエロ:弦楽四重奏曲第1番"Rispetti e Strambotti"(21:19)
          1950年7月26日、8月9日、16日録音
○ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10(26:00)
          1951年5月15日録音
○ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調(27:52)
          1951年4月24日録音
○アラン・シャルマン:クラリネットと弦楽四重奏とのランデブー(4:48)
          1946年8月19日録音
ストゥイヴサント四重奏団
(シルヴァン・シャルマン、バーナード・ロビンス、ラルフ・ヘルシュ、アラン・シャルマン)
ベニー・グッドマン(Cl)


作曲家でもある同団のチェリスト、アラン・シャルマンの息子がプロデュースしたCDだけに、
音源の選定に神経が行き届いている。マスターテープはすでに失われているため、ラヴェルは
コピーテープから、ドビュッシーは市販されたテープから、マリピエロはノンサッチのLPから
音を採っている。いずれもクリアーで力強い音だが、特にラヴェルは鮮度が高く音が輝いている。

前述のマニアも、
「この楽団の詳しい経歴はわからない」
と書いていたが、
このCDの解説により、ストゥイヴサントQの経歴や詳しい録音年月日・場所、
フィルハーモニアレーベルの正体などが明らかになったことは嬉しいことだ。

この四重奏団の良さは、
・ヴィオラとチェロが強力で、生々しくくっきりとした音で存在感を示していて、音楽があいまいに
ならず明確に進行していること。
・速めのテンポながら、どの小節もハイテンションで、ざわざわした感じや切迫した雰囲気が濃厚。
といったところで、
確かに超個性的なサウンドで、ドビュッシーのざわめきやラヴェルの2楽章の勢いなど、他では
聴けない素晴らしい演奏ではある。
ただ、唯一絶対盤とまで言い切れるかというと、そうでもないような気もする。
この2曲は、いろいろ聴き込んでいるわけではなく、演奏を聴いてそれほど感激したことも
ないのでなんとも言えないが、清潔系で渋い名演が他にもあるのではないだろうか。

再発LP(ノンサッチ=疑似ステレオ)があるとはいえ、幻の演奏であり、まさに待望のCD化であった。
苦労してLPを手に入れたのに、あっさりとCDが出てしまって複雑な気分だが・・・

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