誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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ブルックナーで、唯一名前がついている作品。
誰だかが、他の交響曲はオルガンの響きをもとにした「音の交響」であるのに対し、
この4番だけは、度重なる改訂後、音楽として聴ける「普通の交響曲」になったとのこと。
この人は4番以外の価値を貶めていて、そこは納得できないが、
「ロマンティック」と呼ばれる4番の特徴を良く表していると思う。
他の交響曲に比べて、オルガンストップのようなゲネラルパウゼも少ないし、
やぼったいリズムの反復進行も目立たない。
インバル指揮の第1稿を聴くと、まさにやぼったい「音の交響」になっているので、
改訂の結果、ブルックナーの神髄を失わないまま音楽として聴きやすくなったと言えそうだ。

大学オケの部室には、中に大切な楽器が保管されているため、ダイヤル式の鍵がかけられていたが、
その鍵の4桁の番号が「6241」。(今は違っているとのことなので書く。)
これを覚えるために、私達は・・・
『「田園」に「復活」した「ロマンティック」な「巨人」』
としていたのだった!
絵を想像してみると・・・恐ろしいというか、笑えるというか、
一度覚えて2度と忘れることはなかった。

昔、クラシック聴き始めのころ、レコードをカセットテープにダビングして日々浸っていたのが、
○ベートーヴェンの「皇帝」協奏曲(ケンプ/ライトナー)・・・カセットNo.1
○ブルックナーの「ロマンティック」(ベーム/ウイーンフィル)・・・カセットNo.2
○モーツアルトの40番と「ジュピター」(ワルター/ニューヨークフィル)・・・カセットNo.3
ロマンティックは随分評判の良いレコードで、同好の友達も皆持っていて感想を交流した覚えがある。

そして、決定的な啓示の瞬間が・・・
中学の遠足で高尾山~陣馬山をハイキングしていたときのこと。
当時出たばかりのソニーの携帯ラジオを持参していた私は、
樹林帯の中ででNHK-FMのスイッチを入れたのだった。
・・・貧弱な音質のラジオから流れてきたのが、
このブルックナーの「ロマンティック」の第2楽章アンダンテ・クワジ・アレグレット!
あまりに周囲の自然とマッチし、それに畏怖の気配、寂しさに鳥肌が立ったのを今でも良く覚えている。
あとで調べてみると、これはクナッパーツブッシュ/ウイーンフィルの演奏だった。

というわけで、いろいろ聴くことになった「ロマンティック」だが、
なかなか良い演奏に巡り会わない。曲のせいなのか、演奏のせいなのかわからないが。

まずは、最古の録音から。


Magic Talent CD48068
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(第2稿ハース版)
(17:24/16:00/9:55/19:25)
ザクセン国立歌劇場管弦楽団
カール・ベーム指揮
1936年
+ヴァーグナー:「ローエングリン」第3幕前奏曲


昔のオケだけに第1ヴァイオリンの濃厚でウニウニとした歌が面白い。
古い録音だが、1楽章のヴィオラの見事な対旋律なども良く聴き取れる。
適度に覇気もあって、安定した進行の中、フレーズが良く歌われるいい演奏だ。
1936年に出版された国際ブルックナー協会の原典版=ハース版に基づく記念すべき録音だ。

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