誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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1950年12月、メトロポリタン・オペラでのシーボムは大忙し。
1日に「トリスタンとイゾルデ」のブランゲーネで出演した後、
4日が「ドン・カルロ」のエボリ公女、
9日と16日がまたブランゲーネ、
25日がエボリ公女だ。

このうちの記録、9日のブランゲーネを聴く。


Walhall WLCD 0175
ヴァーグナー:「トリスタンとイゾルデ」
ヘレン・トラウベル(イゾルデ)、ブランシュ・シーボム(ブランゲーネ)、
ヴィナイ(トリスタン)、シェフラー(クルヴェナール)他
メトロポリタン歌劇場
フリッツ・ライナー指揮
1950年12月9日


ライナー、METで初のトリスタン。常に動き、フレーズが自在に伸縮する見事な管弦楽だ。
ヴィナイのトリスタンも、それに乗って、役柄にはまりきった歌いぶりで、第3幕がとりわけ迫真的。
フラグスタートの後を一手に引き受けていた、トラウベルは齢51歳とは到底信じられないほど
叙情的で暖かく美しい声を聴かせる。
32歳のシーボム嬢もいつものように高貴でマイルドな声で、主役とのやり取りの場をテンションの
高いものにしている。とりわけ、第1幕のイゾルデとのやり取りが指揮者の活気に満ちたテンポに
乗って素晴らしい。
第2幕の「ブランゲーネの警告」は、押さえ気味の神秘的な管弦楽の上をシーボムの息の長い声が飛翔する。
これほど生命力のあるトリスタンはもう聴けなくなってしまった。

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