誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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吉田秀和「ブルックナー『第九交響曲』」によれば・・・

「では、ブルックナーの何が、そんなによいのか?」
『音楽のクライマックスが緊張の絶頂であると同時に、大きな、底知れないほど深い解決の安らぎでもあるということ。その点でまず、彼は比類のない音楽を書いた-と私は考える。』
・・・
「ブルックナーの与える『巨大さ』の印象は、こうして生まれてくる。それは単に、彼の楽曲が物理的で長いからではない。この音楽がそのなかで生まれ、そうして死んでゆくべき時間の歩みが、まったく前例のない拡がりの構造をもっているからである。」

完璧な解答だと思う。それまでの平易で、エピソードを交えた分かりやすい文章がこの箇所で一変し、
読み手を立ち止まらせる。

安らぎのクライマックスを求めて、今日もブルックナーを聴く。


ハルモニア・ムンディ HMC901921
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(第2稿ノヴァーク版)
(18:06/15:50/9:55/20:33)
シャンゼリゼ管弦楽団
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
2005年10月録音


バッハで素晴らしい演奏を聴かせるヘレヴェッヘ。薄味のブルックナーかと心配したが、
非常に良い演奏だった。
ノン・ヴィヴラートで弾く弦の美しさは際だっていて、クライマックスの安らぎは祈りの世界だ。
オリジナル楽器のオケながら、音が抜けることもなく、充実感・運動性・空間の拡がりも見事に出ている。
空気が澄みわたっている。

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