誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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兄妹の禁断の愛に始まり、夫婦・父娘の微妙なやり取りに発展する「ヴァルキューレ」。
第2幕第4場の死の告知から、ヴァルキューレの騎行を経て、第3幕第1場でジークリンデが生を決意するあたりはドラマ、音楽ともに圧巻。


▽前夜祭と3日間の舞台祭典劇“ニーベルングの指環”から

第1夜「楽劇“ヴァルキューレ”」        ワーグナー作曲
               (第1幕:1時間01分29秒)
               (第2幕:1時間27分00秒)
               (第3幕:1時間09分31秒)
      ジークムント…(テノール)エントリク・ウォトリヒ
          フンディング…(バス)ヨン・クワンチュル
        ウォータン…(バリトン)アルベルト・ドーメン
    ジークリンデ…(ソプラノ)アドリアンヌ・ピエチョンカ
       フリッカ…(メゾ・ソプラノ)ミシェル・ブリート
        ブリュンヒルデ…(ソプラノ)リンダ・ワトソン
      ゲルヒルデ…(ソプラノ)ゾーニャ・ミュールベック
         オルトリンデ…(ソプラノ)アナ・ガーブラー
     ヴァルトラウテ…(ソプラノ)マルティーナ・ディーケ
    シュヴェルトライテ…(アルト)ジモーネ・シュレーダー
       ヘルムヴィーゲ…(ソプラノ)エディット・ハラー
  ジークルーネ…(アルト)ウィルケ・テ・ブルメルストレーテ
    グリムゲルテ…(アルト)アンネッテ・キュッテンバウム
    ロスワイセ…(アルト)アレクサンドラ・ペーターザマー
              (管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
            (指揮)クリスティアン・ティーレマン
  ~ドイツ・バイロイト祝祭劇場で収録~
  (バイエルン放送協会提供)
                   <2007/7/28>


ティーレマン。劇的に盛り上げていて、例えば、短くなりがちな「ヴァルキューレの騎行」テーマの3拍目をきちんとテヌートするなど、音符の処理にも細かな配慮をみせるが、歌が入ろうがなかろうがお構いなしにドカンと盛り上げるのはいただけないし、ffの部分での推進力は良いものの、静かな部分がやはり緊張感が持続せず眠くなる。歌手もあわせにくそうな箇所が結構ある。外側だけの音楽になっていると感じた。

歌は女性陣がなかなか良い。特にジークリンデのピエチョンカは女らしさと声楽的な満足を両立させたすばらしいものだった。ただ、高い音にとびつくときに時折音を外すのがご愛敬。ワトソンのブリュンヒルデは、神の子の方よりも人間女性としての情感を感じさせる歌なので、後半2作に期待したい。ただ、いずれにしろ、前回プロダクションの名女優、ヘルリツィウスには及ばない。ブリートのフリッカはここでもマイルドな美声だが、第2幕の重要で興奮してくるところでは、藤村さんやシーボムなどの余裕がなくなり、いっぱいいっぱいになってしまい、必要以上に叫んでしまうのが残念だった。

ドーメンの歌い方はとても気に障る。夏に新聞評で吉田秀和氏が指摘していた、「アクセント重視の歌」とは、この人のことだったのだろう。各幕の前半部分で、いちいちアクセントをつけて音を抜いて歌うのが目立ち、イライラする。"Ring"は「リンッ」に、"Walhall"は「ワッハッ」という感じで、さらに終わりをはねて歌うのだ。声も深みがない。

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