誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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ロマンチック【romantic】
[形動]現実を離れ、情緒的で甘美なさま。また、そのような事柄を好むさま。空想的。(大辞林)

この言葉には、自己の内面に浸りきり、思い詰めたりあこがれたりするというイメージをもっていた。
上記の「情緒的で甘美な」という部分のことである。
第4交響曲には、唯一ブルックナーが「ロマンティック」と名付けた標題があるが、
そういうイメージとは全然違うなあ、と思ったものだった。

どうやら、ブルックナーの言うロマンテイックとは、
「実現されないもの」、「現実から遠く離れたものー時間的にも、空間的にも」を意味するらしく、
上記でいえば、「現実を離れ」、「空想的」という方の意味のようだ。
この曲には確かに時間と空間の拡がりがある。立ち止まって瞑想にふけることも多い他の曲と異なり、
常に動いている。移動している。転位している。
ある、アマチュア研究家が、ブルックナーの全交響曲に、自らの印象を根拠に愛称を付けていて、
非常に興味深いが、そこでは、この第4交響曲は、「『時空』交響曲」と名付けられている!
うんうん、この方が自分のイメージともあうような気がする。


SONY SICC262
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(第2稿ノヴァーク版)
(19:25/15:10/11:03/21:30)
バイエルン放送交響楽団
ラファエル・クーベリック指揮
1979年11月、ミュンヘン、ヘラクレスザール


ウイーンフィルとの映像で威厳のある旧世代の見事な指揮ぶりにしびれたが、
「時空」の拡がり、転位はバランスのよいこのスタジオ録音の方がより強く感じられる。
テンポが速いという意味ではなく、どんどん進行し、次から次へと魅力ある世界が現れ、
それでいて全体の統一感もある素晴らしい演奏だ。
最初に出たときに国内盤LPで聴いて感動したが、久々にCDで聴けて良かった。

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