誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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ノヴァーク版のスコアに付箋をいっぱい取り付けて、ハース版との異同箇所をチェックできるようにした。全体をチェックしてみて改めて、どちらにも決定的な違いはないことが分かったが、第2稿初演後の変更過程をたどることができて興味深かった。

あえて軍配をあげるなら、個人的にはハース版だ。ノヴァーク版における、ニューヨークでの演奏、出版に合わせた変更、とりわけ管楽器の追加や最終ページの変更は、ブルックナーに理解のない、聴衆、楽団員、指揮者のためであることが濃厚で、出てくる音にそうは違いがないとはいえ、ブルックナーの真価がきちんと広まった現代においては、そうした「媚び」は必要ないと思うからである。

ただし、両版の選択が演奏の質を左右することはあり得ず、あくまでもブルックナーのスコアに誠実に正対しバランスをとりながら厳かに前進していく、そんな姿勢が求められると思う。


新星堂 SRC-1005
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(第2稿ノヴァーク版)
(17:58/14:49/10:57/20:13)
バンベルク交響楽団
ホルスト・シュタイン指揮
1987年10月録音


もしかすると、この曲を演奏することにかけては、バンベルク響こそ最高なのではないかと思っている。
何度聴いても飽きないホルライザー盤に続いて、このシュタイン盤も素晴らしい。
「時空」を旅する内容の濃い演奏だ。

まずこの曲は、冒頭の弦のトレモロが聞こえないとやる気がなくなるのだが、
バンベルクの両盤は、とてもよく聞こえて以後の展開に期待をもたせる。
第1ヴァイオリンだけがちょっと音を変えるところや、その後の低弦の下降音型がいい感じだ。
シュタイン独特の運動神経のよいチェロ・バスはどの部分でも快適な進行を保障する。

バンベルク響は、技術的にはベルリン、ウイーン、ミュンヘンなどと比べて旗色が悪く、
響きも地味でうるおいがないと思っていたが、ほの暗いトーンと誠実な曲作り、バランスのとれた合奏、着実で安定した進行という点でこの曲にふさわしい。

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