誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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久々にNHKホールに出向く。急に冷え込んで、風も強かったが、空は青く気持ちのよい午後だった。
原宿の路上のストリートミュージシャンの中を通って会場へ。


NHK交響楽団1610回定期公演 2008年1月13日 Aプログラム
モーツアルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(第2稿ノヴァーク版)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
NHK交響楽団
ゲスト・コンサートマスター=ペーター・ミリング


なんとか6月までにナマで聴いておきたかったので良かった。昨年のN響アワーで、ブラームスの2番、ブロムシュテットの棒で実によい演奏をみていたので、いよいよ彼も素晴らしい境地に達したかと期待していた。サンフランシスコのCDは未聴だが、ドレスデン時代にも録音している得意の曲である。

いつものコンマスを迎えて、全曲暗譜の堂に入った指揮ぶりで、終始機嫌が良さそうな表情で振っており、あまり細部にはこだわらない様子。配置は、ヴァイオリンの両翼配置。クライマックスへの道のりと到達後の広々とした感じが実に心地よい。ただ、席のせいかヴァイオリンの音があまり聞こえず、金管のffが鳴ってしまうとバランスが悪く、ブレンドしたハーモニーが楽しめなかった。広い会場だからあのくらい吹いちゃってもいいのだろうが、もう少しオケのバランスやフレーズの出入りをコントロールして欲しかった。基本テンポだけ与えて、あとは皆さんどうぞご自由に、では、ブルックナーに共感の少ない日本のオケではうまくいくはずがないだろう。ホルンもウマイ人が3番4番に回っていて、音楽がブラスバンド的というか音響に酔っている感じで、ブルックナーの音ではないと感じた。1楽章の中間部M(365小節)、空気の引き締まるフルートのオブリガートの箇所にしても、ホルンのメロディがでかすぎて緊張感がない。その前の297小節の1・2番ホルン、トロンボーンもアタックが強く、音も強圧的で、ヴィオラの対旋律が聞こえてこない。325小節には改訂版のアイディアであるティンパニのロールが追加されていた。CDやLPと違ってブルックナーをコンサートホールで実際に良いバランスで鳴らすのは本当に難しい。

モーツアルトは編成を縮小しての演奏。ブロムシュテットもこの曲では棒を持たず、なめらかで美しい演奏だった。プログラムに”25分”と書いてあったので、「おいおい、繰り返しなしかよ。」と思っていたが、きちんと反復を行っていたので安心した。古楽器専門団体でないN響がヴィヴラートを普通にかけて演奏したのは良かった。前日にワルター/フランスの凄い演奏を聴いていたので、両端楽章主部の遅めで一定のテンポ設定にイライラさせられた。とはいえ、モーツアルトはメンバーの共感も経験も充分であることが伝わり、さすがの演奏である。

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