誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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「タンホイザー」、主役級3人ともに揃った演奏というとこれでしょうか。


1949 - Schröder, Kurt
Rohr, Otto von (Landgraf)
Treptow, Günther (Tannhäuser)
Schlusnus, Heinrich (Wolfram)
Stein, Joachim (Walter)
Stern, Georg (Biterolf)
Hess, Herbert (Heinrich)
Zimmermann, Wolfram (Reinmar)
Eipperle, Trude (Elisabeth)
Joesten, Aga (Venus)
Madsen, Maria Madlen (Junger Hirt)
Gladhos, Eliasabeth / Kettner-Graepp, Gustl / Herchet, Maria / Wurst-Lindloff, Käthe (Edelknaben)
Chor & Orchester des Hessischen Rundfunk Frankfurt
4x33: DGG LPEM19240/43


独ヘリオドール盤LPとプライザー盤CDで聴いていたのだが、
先日ようやくDGG盤LPが手に入った。
この頃のDGGのオペラものは音の雰囲気、バランス、演奏の本物さで
非常に優れている。1950年録音。

第3幕、ハインリヒ・シュルスヌスの美しい歌に始まり、
盛り上がりすぎないが気持ちの入った巡礼の合唱、
そして、可憐なトルーデ・アイッパーレの祈りの歌と続く。
再びシュルスヌスが夕星の歌を歌い、全盛期のトレプトウが長大なローマ語り
を歌いあげる。

大リート歌手、シュルスヌスのしたたるような声は見事で、テンポ設定など
指揮者よりこちらが主導権をにぎっているように感じる。この時62歳。
信じられない美声である。この全曲企画自体が彼のためにあったのかも知れない。

リリック・ソプラノ、アイッパーレはこの時42歳だが、なんとかわいらしい声。
29歳の時の全曲録音も残っているが(レオンハルト指揮プライザー盤CD)、
比べるとこちらの方が若く聞こえる。
音符に入るときの微妙な息づかいも聴き取ることができる。
盛期が大戦に重なり、コレと言った記録がない彼女にとって最良の記録だろう。
翌年、アンダースと出演した「ローエングリン」のエルザも良いがこれは海賊音源。

そして、戦後ごく短い期間活躍したヘルデン・テノール、トレプトウの一番いいときの声が聴ける。
このとき43歳だ。
放送録音のモラルト盤でジークムント、ジークフリートを歌ったのが前年。
この50年にはスカラ座(フルトヴェングラー指揮の伝説の公演)で、
翌51年にはバイロイト(カラヤンとクナの指揮)とメト(シュティドリー指揮、記録あり)で
ジークムントを歌って成功している。
タンホイザーは舞台で歌い通すのにはきつい役だそうだが、これはスタジオ録音なので、
最後のローマ語りなんかも余裕。余裕のあるブレスで素晴らしい歌を聴かせる。

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