誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




全部で聴いたの91種類。
30年以上前に出会って以来、飽きるどころかますますかけがえのないものになってきた。

初めて聴いたLPは、ベーム/ウイーンフィルのデッカ録音(国内盤)で、ウイーンのホルンや
弦の響きに魅せられた。宇野氏が評論で言うように真面目すぎて面白みがないことも事実だが、
他の曲では響きが薄手になってしまうベームがここでは安心して聴ける響きをつくっている。

次は改訂版のクナ、フルトヴェングラーだった。スコアの違いはあまり気にせず聴いていたが、
当時の国内盤LPは音がよくなかった。

ここへ来ていろいろ聴いてみたが、最高と感じたのは・・・

◎1960ホルライザー/バンベルク響 ハースⅡ ZYX
◎1987シュタイン/バンベルク響 ノヴァークⅡ 新星堂
◎1989スイトナー/シュターツカペレ・ベルリン ノヴァークⅡ Berlin Classics

ホルライザー盤のこれぞブルックナー!ともいうべき音楽に出会えたことは最高の幸せである。
次から次へと魅力的な世界が現れる。ZYXのCDをジャケット違いで2種、AllegretのCD、
そして、VoxのオリジナルLPも買ってしまった。
同じオケのシュタイン、そして、スイトナーに共通して
いるのは、作曲家への敬意と演奏行為の誠実さ。

また、この3人はヴァーグナー指揮者として大変有名。
3人ともバイロイトの本公演を振っている。
特にホルライザーとシュタインは「本業」ともいえるほどだ。

次いで、ちょっと気になる点があったりするが、感激させてくれたのが・・・

○1941フルトヴェングラー/ベルリンフィル Ⅲ Delta
○1944クナッパーツブッシュ/ベルリンフィル Ⅲ Dreamlife
○1955クナッパーツブッシュ/ウイーンフィル Ⅲ Decca(LP)
○1973チェリビダッケ/シュトゥットガルトSDR響 ハースⅡ Arkadia
○1971クーベリック/ウイーンフィル ノヴァークⅡ DGG(DVD)
○1979クーベリック/バイエルン放送響 ノヴァークⅡ Sony
○1979ライトナー/ハーグフィル ノヴァークⅡ Karna
○1992ザンデルリンク/パリ管 ハースⅡ WME
○2005ヘレヴェッヘ/シャンゼリゼ管 ノヴァークⅡ Harmonia Mundi
○2005ミュン・フン/シュターツカペレ・ドレスデン ノヴァークⅡ Karna

第3稿改訂版はやはりだめだ。
肝心なところでタイコが入ったりしてブルックナーの深く豊かなやすらぎのクライマックスが台無しだ。
それでも、クナやフルトヴェングラーの音楽は強烈で、スコアに負けていない。
チェリは、これをロココのLPで初めて聴いたときは、
1楽章の純正調の響きと終楽章のコーダの弦につけたアクセントに腰を抜かした。
ただ、弱腰な部分も多く、天地の鳴動、運動性に欠けている。
クーベリックは、ウイーンフィルとの映像が、リハーサル付きで面白い。
ただ、ウイーンフィルの団員はなかなか言うことを聞かないので、
音だけならバイエルンとの演奏の方がいいようだ。
ライトナーは、DGGで正規録音を残してほしかった。
ドイツの暗い森を表現するのに最高の指揮者だからだ。
この海賊盤はとても素晴らしい演奏だが、ライヴだけに金管等にミスがあるのが残念。
ヘレヴェッヘは音が減衰してしまう7番が良くなかったがこの4番は良かった。
近年のライヴCDRでは、低弦充実のザンデルリンク/パリと、
ドレスデンのチョン・ミュン・フンに耳を奪われた。

次は、部分的にはよかった、または、一応曲の良さは分かる、もの・・・

▲1951フルトヴェングラー/ウイーンフィル Ⅲ Archipel
▲1951フルトヴェングラー/ウイーンフィル Ⅲ Delta
▲1955シューリヒト/シュトゥットガルトSWR響 ハースⅡ Hänssler
▲1958アンドレーエ/ミュンヘンフィル ハースⅡ Classical Radio Vault
▲1960ケーゲル/ライプツィヒMDR響 ノヴァークⅡ Ode
▲1960ワルター/コロンビア響 ハースⅡ Sony
▲1964クナッパーツブッシュ/ウイーンフィル Ⅲ Nouva Era
▲1971ケーゲル/ライプツィヒMDR響 ノヴァークⅡ Ode
▲1972ケンペ/ミュンヘンフィル ノヴァークⅡ EMI
▲1973ベーム/ウイーンフィル ノヴァークⅡ Decca(LP)
▲1975ケンペ/ミュンヘンフィル ノヴァークⅡ Accanta
▲1975ヨッフム/シュターツカペレ・ドレスデン ノヴァークⅡ Eterna(LP)
▲1980テンシュテット/NDR響 ハースⅡ Karna
▲1981ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン ノヴァークⅡ Eterna(LP)
▲1984ロジェストヴェンスキー/ソビエト文化省響 マーラーⅢ Venecia
▲1984テンシュテット/ロンドン・フィル ハースⅡ TDK
▲1985ハイティンク/ウイーンフィル ハースⅡ Philips
▲1989テンシュテット/ロンドン・フィル ハースⅡ BBC
▲1990ヴァント/NDR響 ハースⅡ RCA
▲1990ヴァント/NDR響 ハースⅡ TDK(DVD)
▲1993サヴァリッシュ/フィラデルフィア管 ノヴァークⅡ EMI
▲1994ザンデルリンク/バイエルン放送響 ハースⅡ Profil
▲1998ヴァント/ベルリンフィル ハースⅡ BMG
▲2001ヴァント/ミュンヘンフィル ハースⅡ Profil
▲2006アバド/ルツェルン祝祭管 ノヴァークⅡ Karna
▲2006アバド/ルツェルン祝祭管 ノヴァークⅡ Lucerne Festival
▲2006ラトル/ベルリンフィル ノヴァークⅡ EMI

ここで初めて、ブルックナー全集をつくっている指揮者が出てくる。
この曲は他のブルックナーとは大きく異なっているせいか、全集の指揮者は分が悪い。
素朴に大きな呼吸で振れば良い、ということではまずうまくいかないから。
ヨッフムもヴァントも、特に最初の頃の録音は他の曲に比べて意外なほど良くない。

こうして並べてみると、この曲についてはやはり欧州のオケが圧倒的に優位。
アメリカン代表はサヴァリッシュ/フィラデルフィアということになろう。
欧州でもウイーンフィルは、ブルックナーの作品演奏を拒否したという歴史もあるせいか
その色気が必ずしもブルックナーらしさとは合致しないと感じる。

熱気をはらんだライヴ盤は結構好きな方だが、この曲は完全にスタジオ録音向き。

次は、1回聴けばいいかな、というようなもの・・・

△1936ベーム/ザクセン国立管 ハースⅡ Magic Talent
△1940ワルター/NBC響 Ⅲ Eklipse
△1943カバスタ/ミュンヘンフィル ハースⅡ Arkadia
△1949アーベントロート/ライプツィヒ放送響 ハースⅡ 徳間
△1950ケンペン/オランダ放送フィル ハースⅡ Disques Refrain
△1951クレンペラー/ウイーン交響楽団 ハースⅡ Archipel
△1952ベイヌム/ロイヤル・コンセルトヘボウ管 ハースⅡ Audiophile
△1952コンヴィチュニー/チェコフィル ハースⅡ Preiser
△1956ヨッフム/バイエルン放送響 ノヴァークⅡ DGG
△1960ワルベルク/ウイーン国立管 ノヴァークⅡ Concert Hall(LP)
△1964ケルテス/ロンドン響 ハースⅡ BBC
△1965ヨッフム/ベルリンフィル ノヴァークⅡ DGG
△1965ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管 ハースⅡ Philips(LP)
△1975マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 ハースⅡ Denon
△1976ヴァント/ケルン放送響 ハースⅡ Harmonia Mundi(LP)
△1976カラヤン/ベルリンフィル ハースⅡ DGG(LP)
△1977リヒター/ベルリン放送響 ノヴァークⅡ Altus
△1978タルミ/ミュンヘンフィル ノヴァークⅡ Lucky Ball
△1982インバル/フランクフルト放送響 Ⅰ Teldec
△1983レーグナー/ベルリン放送響 ノヴァークⅡ King
△1985ムーティ/ベルリンフィル ノヴァークⅡ EMI
△1988チェリビダッケ/ミュンヘンフィル ハースⅡ Meteor
△1990アバド/ウイーンフィル ノヴァークⅡ DGG
△1993チェリビダッケ/ミュンヘンフィル ハースⅡ “000”Classics
△1993ブロムシュテット/サンフランシスコ響 ノヴァークⅡ Decca
△1993スクロヴァチェフスキ/ハレ管 ノヴァークⅡ Carton
△1994ウエラー/バーゼル響 ノヴァークⅡ Ars Musici
△1995アルブレヒト/チェコフィル ノヴァークⅡ Canyon
△1996ティントナー/ロイヤル・スコッティシュ国立管 ハースⅡ Naxos
△1998飯守/東京シティフィル ノヴァークⅡ Fontec
△1997エサ・ペッカ・サロネンロサンゼルスフィル ノヴァークⅡ Sony
△1998スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送響 ノヴァークⅡ Arte Nova
△1998スダーン/ザルツブルク・モーツアルテウム管 ノヴァークⅡ Oehms
△1999マゼール/バイエルン放送響 ノヴァークⅡ Von-Z
△2000朝比奈/大阪フィル ハースⅡ Exton
△2003カンブレリング/バーデンバーデン・フライブルク放送響 ノヴァークⅡ Disclosure
△2004ラトル/ウイーンフィル ハースⅡ Karna
△2004ドホナーニ/NDR響 ハースⅡ Karna
△2005マズア/フランス国立管 ハースⅡ Karna
△2006ズヴェーデン/オランダ放送フィル ノヴァークⅡ Exton
△2006ゲルギエフ/ロッテルダムフィル ノヴァークⅡ Karna
△2006インバル/ケルンWDR響 ノヴァークⅡ Karna
△2007ブロムシュテット/ベルリン・ドイツ響 ノヴァークⅡ Harvest
△2007ドホナーニ/NDR響 ハースⅡ Harvest


次は、途中で止めたくなったもの・・・

×1954マタチッチ/フィルハーモニア管 Ⅲ Testament
×1961ロスバウト/SWR響 ノヴァークⅡ Classical Radio Vault
×1966ラインスドルフ/ボストン響 ノヴァークⅡ BMG
×1976朝比奈/大阪フィル ハースⅡ Jean-Jean
×1981ショルティ/シカゴ響 ノヴァークⅡ Decca
×1987シノポリ/シュターツカペレ・ドレスデン ノヴァークⅡ Eterna
×1997アーノンクール/ロイヤル・コンセルトヘボウ管 ノヴァークⅡ Teldec

関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック URL
http://knapper2.blog.fc2.com/tb.php/163-587796ee
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。