誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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メキシコ時代のカラスの最も輝く記録がこれらしい。
例の3点変ホの高音のところだけは、日本ビクターのCD(これに入っているトゥーランドットはインチキらしい)で聞いたことがあるが、これはとても音が悪く、こんな音で全曲聴けるものではないなとおもっていた。
ところが、昔のプライヴェートLPはもっと音が良く、数あるアイーダのディスコグラフィーの中でも波瀾万丈の面白さで群を抜くということなので、聴く気になった次第。


米BJR 1511(3×LP)
ヴェルディ:「アイーダ」全曲
マリア・カラス(アイーダ)
マリオ・デル・モナコ(ラダメス)
オラリア・ドミンゲス(アムネリス)
ジュゼッペ・タッディ(アモナズロ)
オリヴィエロ・デ・ファブリティース指揮
メキシコ、パラシオ・デ・ベラス・アルテス
1951年7月3日


これはまさに、役と一体化したカラスの迫真の歌芝居をフルに伝える最初の記録であり、音も生々しく一気に全曲聴き通してしまった。
前年のはLP2枚に詰め込まれていたが、このBJRは3枚組。
3面の終わりが第2幕の終わりになっていて、例の3点変ホのぶちかましが出てくる。
このくらいいい音で聞くカラスの絶叫はもう圧倒的で、息が止まってしまう!
デル・モナコも事前情報を得て、張り合って同じ高音を出したんだそうだが、
録音ではカラスの声しか聞こえない。
そのデル・モナコの潔いトランペット・ヴォイス、タッディの声もスリリングで、オケも推進力のある演奏をしている。
BJR盤は作りもしっかりしていて、ライナーにはエジプトのピラミッドとマリア・カラスの2ショット写真がついている!?
期待をはるかに上回る、感動的な上演記録だった。
これで、アムネリスが前年のシミオナートだったらよかったのだが・・・

CDの発売状況は・・・
MELODRAM MEL26015 (1987)
FONIT CETRA CDE 1026 (1987)
VIRTUOSO 2699222 (1989)
LEGATO SRO-508-2
ENTERPRISE LV951/52 (1994)
SAKKARIS PR.SR. 269/270 (1997)
SAKKARIS SR.DIVA1123/1124 (1999)
OPERA D’ORO OPD 1250 (2000)
URANIA URN22.172 (2001)
ARCHIPEL ARPCD 0020-2 (2001)
FONO ENTERPRISE 1031.32 (2001)
EMI 7243 5 62678 2 4 (2003)
MYTO 2 CD 00150 (2008)

ヴェルディ晩年の「アイーダ」にお気に入りのレコードができてほんとうに良かった。
これまであまり好きな曲ではなかったので。
はじめに聴いたのはカラヤンの旧盤で次もカラヤンの新盤。
管弦楽ばかり耳にしていて、のちにサッカーの応援歌になる派手な音楽に辟易していた。
そもそも、エジプトっていう設定や、黒くメイクしたソプラノというのも生理的に嫌だった。
歌がわかるようになっても、良く知られたテナーの「清きアイーダ」など、
なんか馬鹿っぽくて嫌いだった。
今回、ようやく特に後半の良さが分かってきて、歌の醍醐味も味わえたので、
少しは曲になじめるかもしれない。

カラスのアイーダでは、このあと1953年ロンドンでの記録もあるようだ。

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