誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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トンデモないレコードがあるものだ。
存在は知っていたがこれほどとは思わなかった。
プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」1幕でロドルフォが歌うアリア「冷たき手を」ばかりを徹底的に集めたレコードで、集められたテノールの数なんと101!
同じ趣向のCDは2枚で36人だった。
見てみるとCDの36人中33人が含まれている。
(CDにしか入っていないのは、Cecil / De Muro Lomanto / Prandelli の3人)
CDで聴けなかった歌手で重要と思われるのは、
デ・ルチア、ゼナテッロ、スレザーク、タウバー、エルブ、コズロフスキー、アンダース、ゲッダ、ウンダーリッヒなどである。
また、クラウス、パヴァロッティ、コレッリ、デル・モナコも聴けるようだ。


米A.N.N.A.Record Company ANNA1057/1058/1059/1060/1061/1062 (6×LP)
プッチーニ:「ラ・ボエーム」~「冷たき手を」
《101人のテノールによる》
1900年~1980年

Record 1 : ANNA1057(1900-1930)
カルーソー、ボンチ、ゼナテッロ、デ・ルチア、アンセルミ、ジョルジーニ、コンスタンティーノ、バッシ、ヴェンチュラ、アルバーニ、スレザーク、ガルビン、ゲーリンゾーニ、ヤドローカー、カンパニョーラ、スミルノフ、ヘロルド、チェザリーニ


歌い回しや声の個性、そして、例の"speranza"の"e"でのハイCの扱いが聴き所。
ハイCか半音下げか、原語か独語(仏語・露語)か、ピアノ伴奏かオケ伴奏か、など
いろいろで研究の余地は多い。
とても一気に101回も聴き通すことは無理。今日は1枚目の18人だけ聴く。
1枚目1面では、フェルナンド・デ・ルチアの異常演奏がやはり耳に残る。
史上最緩のテンポと自由な歌い回し、ルバート、それに甘い声。別世界である。
2面では、独語で力感あふれるスレザーク、仏語で甘いカンパニョーラが面白い。

そして、ついに、"speranza"をプッチーニのオリジナルで歌っているのに出会う!!
2面最後のGiovanni Cesariniだ。
ピアノ伴奏で、快調なテンポで熱めに歌っていく。原語の伊語である。
歌のない4小節がカットされ、中盤ハ長調になる"Chi son?"のところから
17小節ほどカットがあり、例の"speranza"の箇所に到る。
Ab音をルバートし、Cに上がるのかと思いきや・・・オリジナルのDに降りたのだ!
この頂点で上に上がらない潔さに初めて出会うことができた。

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