誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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ちょっと暗めのオール・ベートーヴェン・プログラムによる伝説の演奏会記録を聴く。
第3協奏曲を入れて組むとしたらもうこれしかない!という組み合わせだ。
鋼鉄のピアニストと呼ばれたギレリスはザルツブルクへのデビューだったそうである。
一方の名指揮者セルはこれが最後の出演だったそうだ。
セルのザルツブルクでの記録では、56年の「魔笛」が印象に残っている。
これはオルフェオによる正規CDだが、リマスターがあの悪名高きアイヒンガー&クラウスなのが気掛かり。


Orfeo C484981B
ベートーヴェン:
「エグモント」序曲作品84(9:08)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37(16:12/9:42/8:52)
交響曲第5番ハ短調作品67(7:45/10:13/5:35/9:12)
エミール・ギレリス(ピアノ)
ジョージ・セル指揮
ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団
1969年8月24日ザルツブルク音楽祭
ザルツブルク祝祭大劇場
ステレオ


これはとんでもなく凄いコンサートだ。
音は心配していたほどひどくはないが、やはり低音をカットしたマスタリングは名画への落書きに匹敵する行為と言える。もとの音源で聴いたらさらに圧倒されることだろう。
金管の持続音の強烈な圧力、圧倒的にやる気に満ちた弦楽器、超ハイテンションながら乱れる箇所はほとんどなく、完璧なフォルムで曲が立ち上がる。気合いが入ると形が崩れたり、バランスが崩れたりすることが多いが、さすがセルに限ってそのへんはぬかりがない。きっと指揮者はいたって冷静で、プレーヤーを奮い立たせる術を心得ていたのだろう。そう簡単には指揮者の思うとおりに動かぬウイーンフィルにここまでやらせるとは驚く他はない。
ウイーンフィル独特の第1ヴァイオリンの魅力も十分で、第2ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・バスもそれぞれ個性的な音色で実に面白い。

ギレリスのピアノも良い。音符が明確に奏され、入ったときのテンポや動きが前後のオケの部分とちょっとだけ違うので、思わずひきこまれてしまう。

3曲とも忘れられない演奏となった。

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