誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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ホグウッドのモーツアルトをはじめて聴いたとき(35番「ハフナー」)はその鮮烈な響きとフォルムに驚いたものだ。海外盤LPでは、コンマスのヤープ・シュレーダーの演奏だということになっていて、ホグウッドという名を知ったのは日本盤が発売されてからであった。

アーノンクール同様、彼もハイドンを録音するようになったが、
衝撃度は今ひとつで、39番ト短調を聴き比べたときは、その生ぬるい演奏にがっかりしたものだった。
さて、天地創造はどうだろう?
なんでも、初版の楽譜ではなくて、1799年の作曲者指揮による初演を再現することを目的としているようで、添付のメンバー表によれば、
第1ヴァイオリン18、第2ヴァイオリン18、ヴィオラ12、チェロ12、コンドラバス12、フルート6、オーボエ6、クラリネット6、バスーン6、ホルン6、トランペット4、トロンボーン5、ティンパニ2という、とんでもない大編成だ。
さてどんな響きがするのだろう。


L'OISEAU-LYRE 0711269 (DVD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」(ピーター・ブラウン版、英語歌唱)
エマ・カークビー(S)
アントニー・ロルフ・ジョンソン(T)
マイケル・ジョージ(B)
オクスフォード・ニュー・カレッジ合唱団
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(エンシェント室内管弦楽団&合唱団)
クリストファー・ホグウッド(指揮)
1990年3月10日 グロスター大聖堂,イギリス


まず、DVDから。
これは変わった映像が付いていて、ハイドンが音と言葉で描写するものが映像で次々に示される。とても分かりやすく、音楽でまず描写してあとから言葉で説明されるというこの曲の構造や、動から静へ、遠景から近景へというヴィジュアル的な面白さがよく分かっていい。
たまに出てくる演奏シーンは、音とずれている箇所が多く、なさけない編集だ。
会場の雰囲気、大編成の迫力、少年合唱のみずみずしさ、カークビーの歌いっぷりがよい。


ハイドン:オラトリオ「天地創造」(ピーター・ブラウン版、英語歌唱)
ガブリエル、イヴ:エマ・カークビー(ソプラノ)
ウリエル:アントニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)
ラファエル、アダム:マイケル・ジョージ(バリトン)
エンシェント室内管弦楽団&合唱団
クリストファー・ホグウッド指揮
1990年2月、ロンドン


お次はCD。映像盤の一月前の収録だ。
特に大編成だという感じはしないのが残念。
カークビーの声は音だけで聴くとやはり美しい。
ノンヴィヴラートで宙に響く高音は特に素晴らしい。
当時は楽譜にない装飾を追加して歌っていたというホグウッドの主張に従い、
3人ともに装飾をふんだんに採り入れているのが面白い。
ハイドンは英国で上演するなら英語で行うべき、といっていたそうで、
独語からの翻訳ではなく英語版もオリジナルだということで、ここでは英語歌唱となっているが、
「リヒト!(光)」「カイネ(永遠)」「バッハ(小川)」「タウベンパール(鳩)」
など、愛すべき独語が聴けないのはやはりもの足りない。
各部終曲の合唱を伴う大フーガは、生命力と推進力に満ち、たいへん充実している。

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