誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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今度聴きに行くコンサートの予習です。
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まずは、初めに演奏される古典派交響曲、
モーツァルトのパリ・シンフォニーから聴きます。

モーツァルト:交響曲第31番ニ長調KV297「パリ」
第1楽章 アレグロ・アッサイ ニ長調 4分の4
第2楽章 アンダンテ ト長調 8分の6
第3楽章 アレグロ ニ長調 2分の2

クラリネットが初めて加えられた、3楽章仕立ての粋な交響曲です。
第2楽章には異稿もあって、ホグウッドのCDで聴けるようです。

シューベルトの第4を聴くために買ったアーノンクールのライヴに
この曲がくっついていました。
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伴奏音形の生命力に富み、次から次へと魅力的な音楽が現れる1楽章、
遅すぎないアンダンテ、活気あるフィナーレと、とても楽しい演奏でした。
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度々来日してくれたスメタナ・カルテット。
1980年代に当時私が住んでいた千葉市に何度も来てくれて、
そこで素晴らしき室内楽に開眼したものだった。
家にある、4段続きの五線に記されたメンバーのサインは宝物である。
(ベートーヴェン全集の箱に書いてもらった。持っていくのが重かった。)

演奏会ではいつも最前列で聴いていた。
スークが入ったKV515は本当に素晴らしかった。
ファーストヴァイオリンのノヴァーク氏は、
ヘ長調3拍子のアンダンテで涙を浮かべながら弾くのだった。
全て暗譜で演奏するこのカルテット。
ヴィオラの大柄のシュカンパ氏が出番になると客席の方を向いて弾くのが印象的だった。


英Testament SBT1117
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調KV421
1 アレグロ・モデラート 4:58
2 アンダンテ 6:12
3 メヌエット アレグレット 4:08
4 アレグロ・マ・ノン・トロッポ 6:34
弦楽四重奏曲第16番変ホ長調KV428
1 アレグロ・ノン・トロッポ 4:36
2 アンダンテ・コン・モート 6:50
3 メヌエット アレグロ 5:59
4 アレグロ・ヴィヴァーチェ 5:13
弦楽四重奏曲第18番イ長調KV464
1 アレグロ 5:03
2 メヌエット 6:11
3 アンダンテ 11:46
4 アレグロ・ノン・トロッポ 6:37
スメタナ四重奏団
(イルギー・ノヴァーク、リュボミール・コステツキー、ミラン・シュカンパ、アントニン・コホウト)
1956年録音(KV421,428),1966年録音(KV464)


充実したアンサンブル、フレーズの美しさ、音楽を前に進める力など、
後年よりもこの時代の方がすぐれているようだ。
アレグロなど速い楽章は速く快調に演奏され、
アンダンテ楽章はゆったりと演奏される。

特にKV421は久々にじっくり感動できる演奏に出会った。
昔LPで聴いたことはあったはずだが、忘れていた。


今年も2日にCDを売りに行く。
毎年この時期は買い取りキャンペーンで2割増しなので。
今回はDVDやLPを加えて30数点。
評価が高いのは、
CDは国内盤。
輸入正規盤だと60円とかになってしまうので売るのがもったいない。
LPでは逆に輸入盤。
国内盤は下手をすると50円を切って返されてしまう。
ハスキル、ラウテンバッハーなど、
マニアがいそうな演奏家のものには
たいした演奏でなくても意外な高値がつく。
今年は何も購入せず何かおいしいものでも食うことにする。

コシ探訪の旅は先が長い。
古いライヴだが、このオペラを作曲者最終解脱作品として高く評価する
「このオペラを聴け」の本でベスト3にあげられている
ロスバウト盤を聴く。


仏INA IMV024(2CDs)
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」KV588
スティッヒ=ランダル(フィオルディリージ)
ベルガンサ(ドラベッラ)
アダーニ(デスピーナ)
アルヴァ(フェッランド)
パネライ(グリエルモ)
コルティス(ドン・アルフォンゾ)
1957年アクサン・プロヴァンス音楽祭実況
ハンス・ロスバウト指揮


各幕、なにか大きな物音で始まるのでびっくりするが、
とても楽しいライヴである。
若きベルガンサにスティッヒ=ランダル、
この女声2人が魅力をふりまいている。


死の前年1790年。
異常な作品数の少なさ、
書いた作品の華のなさ、
に興味を持ち、
KV593の五重奏曲を重点的に聴いてきた。

やはり、この年の初めに初演されたオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」KV588
の影響が大きいのではないだろうか。
台本も、音楽の形式も、あまりに練られていてとても理解することが難しい。
もとのさやにおさまったカップルたちも、激しい恋の葛藤を経て
微妙に着地点が違っていて、このあとどうなるのかとても心配である。


ERATO 2564 68230-6(3CDs)
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」KV588
テ・カナワ(フィオルディリージ)
フォン・シュターデ(ドラベッラ)
ストラータス(デスピーナ)
レンダール(フェッランド)
フッテンロッチャー(グリエルモ)
バスティン(ドン・アルフォンゾ)
1977年録音
ストラスブール・フィル
アラン・ロンバール指揮


このオペラでは、女声陣の良さでソフトをチョイスしたい。
テ・カナワ-シュターデは声質が似ていて差が出てこないという批判があるが、
私はとても気に入った。特に若いころのシュターデはメゾなのに透明かつノーブルな声で
素晴らしい。おまけにストラータスもいい。

ロンバール指揮のストラスブールのオケも、
ゆったりとしたテンポの中、70年代にしては表情が濃厚で
ぞくぞくさせてくれる瞬間を多くもっている。

コシの最高の演奏はどれなのだろうか。
世評の高い、シュワルツコップ-ベームはどうも好きになれないので、
いろいろ探しているのだが、
このロンバール盤はかなりいい線をいっている。


昭和44年2月25日、赤坂のホテルを朝出発したメンバーは、
埼玉会館でセッションを行い、夕方までに、全てモーツァルトの、
KV525,KV515,KV136,
そして、クラリネット五重奏曲KV581の4曲を
ほとんど録り直しなしで収録した。


アートユニオン ARND2023-25(3CDs)
モーツァルト:
○セレナード第13番ト長調KV525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
○弦楽五重奏曲第3番ハ長調KV515
○ディベルティメントニ長調KV136
○クラリネット五重奏曲イ長調KV581
○フルート四重奏曲第1番ニ長調KV285
○フルート四重奏曲第4番イ長調KV298
○弦楽四重奏曲第14番ト長調KV387
○弦楽四重奏曲第19番ハ長調KV465「不協和音」
ウイーン室内合奏団
ウェラー、ヘッツェル、ヒューブナー(ヴァイオリン)
シュトレンク、フルスト(ヴィオラ)
シャイヴァイン、スコチッチ(チェロ)
クロイトラー(コントラバス)
プリンツ(クラリネット)、トリップ(フルート)
1969年、1971年日本録音


1969年録音の方は、なんと第1ヴァイオリンにワルター・ウェラーが座っている!
内声は、バリリQのヒューブナーにシュトレンク、
クラはウイーンフィル主席のプリンツだ。
そんな凄いメンツが日本に雇われて、さらっと流して一気に録音したということで、
さすがに少しは練習したのだろうが、推進力のある上等のウイーン風のモーツァルトである。

2年後の川口市民会館でのセッションは、第1ヴァイオリンがヘッツェルに交代。
常設の四重奏団と全く遜色のない演奏。

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