誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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マーラーの9番に、シューベルトの4番・・・
なぜ、ジュリーニがいいかというと・・・
それは、
「ヴィオラ弾き」
だったからです。

どこかのオケで、かのブルーノ・ワルターの棒で、
ブラームスの第1交響曲の公演中、
ヴィオラ末席で大感激していたジュリーニの話が伝わっています。
「ヴィオラ末席の、私のための交響曲だと感じ」
させてくれたのだそうです。
さすがはワルターです。

さあ、ヴィオラ出身の指揮者を確認しましょう!

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カルロ・マリア・ジュリーニ

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バッハ:ロ短調ミサ

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ヴァーツラフ・ノイマン

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マーラー:交響曲全集

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ピエール・モントゥー

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ブラームス:交響曲第2番

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ルドルフ・バルシャイ

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ショスタコーヴィチ:交響曲第14番「死者の歌」

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パウル・ヒンデミット

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ブルックナー:交響曲第7番

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ヘルマン・シェルヘン

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ベートヴェン:交響曲第9番

実に音楽的で、味のある、意味深い演奏を行う優れた指揮者ばかりです。
凡庸でお気楽な音楽とは縁がありません。
出身楽器別では最上位ということになるでしょう。

聴いたことはないのですが、

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ホーネックもヴィオラ出身だとのこと

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マーラー:交響曲第4番がありますねえ

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ケント・ナガノは、ヴィオラ、ピアノ、琴、クラリネットをやっていたとのこと・・・
マルチプレーヤーにしても、すごい組み合わせです。

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マーラー:「大地の歌」があるんですね!
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ショスタコーヴィチの本に影響されて、
晩年の室内楽が聴きたくなりました。

室内楽こそヴィオラの本領が発揮される世界です。
もう全てが「おいしい」領分に入っています。

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弦楽四重奏曲第13番変ロ短調Op.138
Adagio-Doppio movimento-Tempo primo
ボロディン四重奏団
1971年


初演者ベートーヴェンQのヴィオラ奏者、ボリソフスキーに捧げられた、
ヴィオラ中心の珍しい曲。ヴァイオリン、チェロの持続音をバックに、
ヴィオラが繰り返し切り込んでいくシーンは衝撃的です。
ラスト、弱音で最高音にのぼりつめていくのはヴァイオリンではなくて
ヴィオラなのです。

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ヴィオラ・ソナタハ長調Op.147
第1楽章 Aria-Moderato
第2楽章 Scherzo-Allegretto
第3楽章 Adagio-"In memory of the great Beethoven"
ドルジーニン(ヴィオラ)、ムンチャン(ピアノ)
1975年


初演者による録音。弦と弓の毛とのきしみやちょっとした間など、
隅々まで体に染み付いてしまって他のが聴けない。
同時代の気概がここでも圧倒的です。
冒頭ヴィオラ開放弦4本を使ったピッツィカートから始まる遺作。
風刺の利いた2楽章は、自身の未完成のオペラ『賭博師』 作品63から作られているようです。
圧巻は、ベートーヴェンの月光ソナタの音形が支配する長大な3楽章。
ヴィオラ1本で見事なフーガが展開します。


どこにも”ヴィオラ協奏曲”とは書いてありませんが、
これはれっきとした天下無双のヴィオラ協奏曲なのです。

J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調

協奏曲編1で取り上げた
ハンドシキン
のヴィオラ協奏曲は、ほとんど知られていない曲でした。
この大バッハの世俗曲、ブランデンブルク協奏曲集としてはメジャーな曲ではありますが、
4番・5番あたりと比べると、あまり語られることの少ない曲だといえます。

それもきっと、主役が渋いヴィオラ2本だからでしょう。
編成も小さく、協奏曲というより、室内楽の世界です。
すこしずつずれてヴィオラ2本が演奏する第1楽章、
メランコリックなテーマをもつ第2楽章、
トゥッテイとソロの対比が見事な第3楽章と、
いずれもヴァイオリンでは表現できないヴィオラならではの
表現を極めつくしています。
さすがです。

エネスコが言うように、「絶対に退屈な気分にさせない」いい演奏はたくさんありますが、
今日は、先日届いた10インチ盤LPを聴きました。
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フリードベルト・ヘルシャー(va1)
エヴェリンデ・リーゼ(va2)
ミュンヘン室内管
ハンス・スタッドルマイアー指揮
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さすがは独OPERA、本物のヴィオラの音がします。
いい演奏です。


バルシャイがヴィオラを弾く、ハンドシキンのコンチェルト。
異様に生々しい音で興奮させられます。

ただ残念ながら1楽章に20小節ほどのカットがあります。
1、3楽章のカデンツァは手元の楽譜とは違うもの。
バルシャイオリジナルでしょうか?

持っているレコードは3種類。
オリジナルのメロディア10インチ盤。
再発は、米国モニターのLP。
それに、モニターの疑似ステレオのLPです。


イワン・ハンドシキン(1747-1804)
モーツァルトの9歳年上、ハイドンの15歳年下になります。
この時代に、これだけ魂の籠った協奏曲を書く作曲家がロシアにいたとは、
本当に驚きです。

もっとも、これは、バルシャイの演奏が凄すぎるせいかもしれません。
実に生々しい生命力満点の超名演奏です。

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