誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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仕事帰りに、おいしい山崎ハイボールを飲みました。
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帰宅すると、オークションで落札したヨッフムのカルミナ・ブラーナが届いていました。
同曲中、最も世評が高い演奏で、わくわくしながら聴いているところです。
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グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S) Gundula Janowitz ADD
ゲルハルト・シュトルツェ(T) Gerhard Stolze
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br) Dietrich Fischer-Dieskau
オイゲン・ヨッフム指揮 Eugen Jochum
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団 Orchester der Deutschen Oper Berlin
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 Chor der Deutschen Oper Berlin GRAMMOPHON
シェーネベルク少年合唱団 Schoneberger Sangerknaben
1967年録音


これは確かに別格の名演です!
まだ、コマーシャルやプロレスに使われる前のレコーディング、
自国の同時代の作品に対する熱意がもとになっていると感じられ、
かけがえがありません。
打ち込み方が並ではありません。
リズムも全く迷いがありません。
ディースカウも、出てくるだけでゾクゾクします。

第3部に入ると・・・
あれ?ヤノヴィッツがなんでこんな少女みたいな声をだしてるんだろう!
そうか、まだ若いんだ!
当時30歳の瑞々しい声なのでした。



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秋晴れの土曜日。すみだトリフォニーホールへ向かいます。
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まずは、昼飯。
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お蕎麦屋さんで熱燗を一杯ひっかけて、
鴨せいろをたぐります。

ホールに入ると、
知り合いのチェリストがホールスタッフの仕事をしていて、
しばし歓談。

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ホール内には、墨田区の手により、北斎の画が展示してあったり、
ブルックナー・ファンとしては大変気になる、
ワーグナー・チューバが飾ってあったりします。
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座席に入っていよいよ開演。
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佐藤宏さんの指揮は、衒いがなく、テンポも速めでとても聴きやすいものでした。

メインの「カルミナ・ブラーナ」、
これは、「バイエルン州ボイレン村の歌集」という意味なのだそうです。

ナマで聴くコーラスは大変心地よいものでした。
TOKYO-FMの少年合唱も美しく、
オルフの世俗カンタータを満喫することができました。
今度は、バレエ付で観てみたいものです。

作曲者が衝撃を受けたという、
「運命の車輪を回す、運命の女神」。
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上昇する人間、上りつめた人間、転落する人間、車輪の下敷きになる人間、
いずれもその地位は安泰ではなく、
車輪の回転に応じて、転変していく・・・
有名な冒頭の合唱、「おお、運命の女神よ」が
祝福の絶頂のラストで再現するところは鳥肌ものでした。

終演後は、一杯やりながら音楽談義。
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戻りがつおに甘エビが美味でした。
ケーゲルの「カルミナ・ブラーナ」を聴きます。
各所のレビューで多くのコメントが寄せられている話題の演奏です。
超名演、ド迫力、大沸騰、というものから、
巻き舌の嵐、お下劣寸前、猟奇的、なんていう言葉も目にします。

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オルフ:「カルミナ・ブラーナ」
ユッダ・ヴルピウス(S)
ハンス・ヨアヒム・ロッチュ(T)
クルト・リーム(Br)
クルト・フーベンタール(Bs)
ライプツィヒ放送合唱団
ライプツィヒ放送児童合唱団
ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団


この「カルミナ・ブラーナ」、
強烈なリズムと執拗な反復が生命線ではありますが、
合唱や声楽が最も重要な曲だと思います。
その点、合唱指揮が得意なケーゲル、
素晴らしい東独エテルナサウンドと相俟って、
声が大変クリアーに味わえる録音に仕上がっています。

気合いの方は、各種レビューの通りです。
額縁に収まった名作を演奏するというのではなく、
同時代の自国の音楽を全身全霊で表現する、
という気概があればこその演奏なのでしょう。
それ故、もう二度と現れないであろう、
かけがえのない記録だと言えます。

今日、また聴いてみようと思います。
土曜の演奏会のメインは、カール・オルフの世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」。
冒頭の気合の入った音楽が有名で、格闘技やサッカーの入場曲でおなじみです。
映画「インディー・ジョーンズ」の心臓えぐり出しシーンで流れるのが強烈でした。

このラテン語のカンタータ、あまり聴くこともなく、どちらかというと苦手な曲。
ケーゲルのCDがあったはずでしたが、探しても見つかりません。
LPは、ライトナーがあったはず。
ありました。
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『カルミナ・ブラーナ』(1936年)
『カトゥーリ・カルミーナ』(1943年)
『アフロディーテの勝利』(1950年 - 1951年)
の3部作、『トリオンフィ』(Trionfi、勝利)3枚組LPセットです。

ルート=マルガレート・ピュッツ(S)
マイケル・カズンズ(T)
バリー・マクダニエル(Br)
ローランド・ヘルマン(Bs)
ケルン放送合唱団 、テルツ少年合唱団
フェルディナンド・ライトナー指揮
ケルン放送交響楽団
1973年録音ステレオ
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熱さや迫力でなく、形の崩れない品のある音楽が延々続いていくライトナーらしい演奏です。
歌、特に合唱をしっかり聴かせる録音で、繰り返し聴くのにはいいようです。

対訳もスコアもないのでよくわからないため、ネットで調べます。

・ 全世界の支配者なる運命の女神
    01. おお、運命の女神よ (合唱)  
    02. 運命の女神の痛手を (合唱)
・ 第1部:初春に
    03. 春の愉しい面ざしが (小合唱)
    04. 万物を太陽は整えおさめる (バリトン独唱)
    05. 見よ、今は楽しい (合唱)
・ 芝生の上で
    06. 踊り (オーケストラ)  
    07. 森は花咲き繁る (合唱と小合唱)
    08. 小間物屋さん、色紅を下さい (2人のソプラノと合唱)
    09. 円舞曲:ここで輪を描いて回るもの (合唱)
      -おいで、おいで、私の友だち (小合唱)
    10. たとえこの世界がみな (合唱)  
・ 第2部:酒場で
    11. 胸のうちは、抑えようもない (バリトン独唱)
    12. 昔は湖に住まっていた (テノール独唱と男声合唱)
    13. わしは僧院長さまだぞ (バリトン独唱と男声合唱)
    14. 酒場に私がいるときにゃ (男声合唱)
・ 第3部:愛の誘い
    15. 愛神はどこもかしこも飛び回る (ソプラノ独唱と少年合唱)
    16. 昼間も夜も、何もかもが (バリトン独唱)
    17. 少女が立っていた (ソプラノ独唱)
    18. 私の胸をめぐっては (バリトン独唱と合唱)
    19. もし若者が乙女と一緒に (3人のテノール、バリトン、2人のバス)
    20. おいで、おいで、さあきておくれ (二重合唱)  
    21. 天秤棒に心をかけて (ソプラノ独唱)  
    22. 今こそ愉悦の季節 (ソプラノ独唱、バリトン独唱、合唱と少年合唱)
    23. とても、いとしいお方 (ソプラノ独唱)
・ 白い花とヘレナ
    24. アヴェ、この上なく姿美しい女 (合唱)  
・ 全世界の支配者なる運命の女神
    25. おお、運命の女神よ (合唱)

酒と女と愛を語った楽しくはかない曲なのですね。

この曲の愛好家、シロブタさんが選んだベスト10というのがありました・・・

第1位:ムーハイ・タン指揮ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団 (1993年)
第2位:オイゲン・ヨッフム指揮ベルリンドイツオペラ管弦楽団 (1967年)
第3位:ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団 (1960年)
第4位:マイケル・ティルソン・トーマス指揮クリーヴランド管弦楽団 (1974年)
第5位:ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団 (1984年)
第6位:クルト・アイヒホルン指揮ミュンヘン放送交響楽団 (1973年)
第7位:ミッシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団 (1994年)
第8位:ジェームズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団 (1984年)
第9位:アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団 (1974年)
第10位:小林研一郎指揮日本フィルハーモニー管弦楽団 (2003年)

出ているソフトは全て聴きこんでいる方のようで、説得力のあるリストです。
1位は、いったい何なのでしょう?中国人が振って、ベルギーのオケが初演地フランクフルトで演奏したライヴなのだそうです。
ディースカウが凄いという2位のヨッフム盤と、ポップとプライが出ている6位はぜひ聴いてみようと思います。
もちろん、3位ケーゲルも探し出さないと。





マリア・カラス・コンプリート・ライヴ・オペラ・コレクション
第8巻は、「トロヴァトーレ」。


ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」全曲
Leonora : Maria Callas
Manrico : Giacomo Lauri Volpi
Azucena : Cloë Elmo
Il conte di Luna : Paolo Silveri
Ferrando : Italo Tajo
Ines : Teresa de Rosa
Ruiz : Luciano della Pergola
Un vecchio zingaro : Gerardo Gaudioso
Un messaggero : Gianni Avolanti
1951年1月27日 ナポリ・サンカルロ劇場
トゥリオ・セラフィン指揮


劇場でのセラフィンの指揮が瑞々しい。
劇的な部分での生き生きとしたテンポには興奮させられる。
痩せる前のカラスの底知れぬエネルギーも凄いものである。
ラウリ=ヴォルピは好きなテナーの一人だが、
当時既に59歳。
無理に絞り出す高音が痛々しく、
「見よ、恐ろしい炎を」では、大ブーイングをくらっている。

使用したLPは、チェトラのLOシリーズ。
悪くない。

CDの発売状況は、
MELODRAM MEL26001 1989
ENTERPRISE LV 948/49 1994
PANTHEON PHE6636.37 1995
IDIS 6352/53 2001

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