誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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伊福部昭
管絃樂の爲めの音詩 寒帯林 Tone Poem Arctic Forest
(満州国委嘱 1945年作曲)
2Fl, 2Ob, 2Cl in B♭, 2Fg, 4Hr, 2Tp in Do, 2Trb, Trb-bass, Tub, Timp, 弦5部
第一楽章(Primo Movimento);うすれ日射す林 Andante Tranquillo ♩≒72 contorni
第二楽章(Secondo Movimento);杣の歌 Moderato Pastorale ♩≒96 contorn
第三楽章(Terzo Movimento);山神酒祭樂 Allegro
芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ
本名徹次指揮
2010年8月8日
日比谷公会堂


低弦のトレモロで始まる1楽章、
民謡調のメロディーが楽しい2楽章、
酒の入った伊福部節が盛り上がる3楽章と、
伊福部サウンドが満喫できた。

前日、映画「剱岳」を見て明治の精神に感じいっていたところ。
明治の精神でできた音楽は実にいい。
誠実に各ブロックを音にしていく弦楽器、
ヴィヴラートを控えて素朴に歌う木管、
鳴り過ぎない金管、
急がず騒がず、悠久の時を演出する指揮者、
ここは満洲国かと思わせるような古い演奏会場、
いずれも好ましい。

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伊福部昭

管絃樂の爲めの音詩 寒帯林
Tone Poem Arctic Forest

満州国委嘱 1945年作曲
2Fl, 2Ob, 2Cl in B♭, 2Fg, 4Hr, 2Tp in Do, 2Trb, Trb-bass, Tub, Timp, 弦5部

第一楽章(Primo Movimento);うすれ日射す林 Andante Tranquillo ♩≒72 contorni、約10分
第二楽章(Secondo Movimento);杣の歌 Moderato Pastorale ♩≒96 contorni、約6分
第三楽章(Terzo Movimento);山神酒祭樂 Allegro Rapsodico ♩≒152 contorni、約8分


1945年4月26・27日 新京記念公会堂(満州国、現・吉林省長春市)
山田和男指揮 新京交響楽団(第二十五回定期公演)

日本本土に於いては未だ演奏されていない。

・・・

→伊福部家より発見されたスコアを基にして、ついに!
来る8月8日日比谷公会堂にて、
芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカによって、
日本初演されることになった!
快挙!
きっとCDも出してくれるだろう。



昭和29年当時の特別急行列車『つばめ』号。
朝の9時に東京駅を出て、午後5時に大阪に到着。
品川機関区から東京駅15番ホームへ。
ヘッドマークをつけた電気機関車のEF58が牽引。
沼津と浜松で運転手交代。
そして、名古屋で蒸気機関車のC62にチェンジ!
サイドのつばめマークが光る。
米原で機関士が交代して時報と同時に終着の大阪へ。

『つばめを動かす人たち』(VHS)
昭和29年 日映科学映画製作所
音楽:伊福部昭

全部で25分ほどの記録映画で、曲は7曲。
ピアノがゴンゴン響く重厚なタイトル曲に、SL疾走シーンの重い曲。
とりわけ印象に残るのは、沼津→名古屋間の快調な伊福部マーチ。
快適で順調な列車の進行のイメージか。
当時の最優等列車。紳士淑女が食堂車でビールなど飲んでいる。
これはどこかで使われていた曲に似ている・・・
はじめにSLが爆走するシーンでは、曲をつけず、様々なSLの走行音だけ聞かせる映像だ。
また、当時の日本人はとても姿勢が良く、凛々しい。

重く渋い映像の中、きらりと光る女性陣!
伝説の「つばめガール」に浜松駅ホームの「ハーモニカ売り」!
終着駅で2人のつばめガールが機関士に花束をうれしそうに届けるのだが、
その辺の音楽はチェロがメロディーを弾く静かな音楽。
昭和29年といえば、あの「ゴジラ」の年。
映像も音楽も満喫できた。

携帯プレーヤーに音声のみ録音する。
明朝通勤電車で聴くことにする。



朝起きたら、TVから「ゴジラ」の音楽が・・・!?
と、とうとうその日が来てしまいました。(泣)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060209-00000004-mai-peo

各社の報道の中ではもっともこれがまとも。
故人は、映画音楽の作曲家として有名になったけど純音楽の作曲家として
評価されることを望んでいたのでした。だから、この記事で、
「日本狂詩曲」「土俗的三連画」「釈迦」「オホーツクの海」
が真っ先に出ていたことに安心しました。

ひどいのになると、「ゴジラ」は「怪獣のおそろしさをあらわす音楽」だなんてのも
ありました。ちがうでしょー!ドシラドシラは自衛隊の音楽(人間側の音楽)なのに。

でも、映画音楽も最高です!先日日曜の昼、子供のリクエストで「海底軍艦」をみたところでした。
轟天号試運転の時、ドックではテーマがスローテンポで流れるのに、
水面に出て空中に浮かぶ(潜水艦が飛ぶ!)シーンでは、速いテンポで出てくるのには
いつも興奮させられます。

多く人と同様に、私も伊福部音楽との出会いは映画。
小4の頃、TVでみた「大魔神」(高田美和!)「大魔神怒る」(藤村志保!!!!)「大魔神逆襲」
の異様な説得力に一発でノックアウトされてしまいました。もちろん、作曲者が誰かなどということは
全く分かりませんでしたが。
そういえば、伊福部氏の故郷、北海道初体験も小4の時。夜、石狩川畔の広大な敷地でBBQ(バーベQ)
を食べたときの、夜の深さ、静けさ、広がりに恐れおののいたことを良く覚えています。

純音楽と出会って全てがつながったのはそれからずっとあとのこと。
今日聴いた交響頌偈「釈迦」は、平成元年4月8日はなまつり(釈迦の誕生日)での初演です。
「音楽における精神性の回復」のために作曲されたのだそうです。原始仏教パーリ語による
3楽章の合唱は本当に心が洗われるようです。

また、2004年夏に「タプカーラ交響曲」の演奏許可の件で電話で話をさせていただいたことは、
一生の思い出になりました。

ご冥福をお祈りします。あなたの音楽を心から大切に思っています。これからもずっと。

無性に伊福部マーチが聴きたくなった。
取り出したのは東宝の全集CD第6巻。

まずは「三大怪獣最大の決戦」
ザ・ピーナッツの歌「幸せを呼ぼう」が3回も入っていて
一緒に歌いまくってしまった。
お次は「怪獣大戦争」
このタイトルマーチはいい。
また、黒柳徹子の父が弾くヴァイオリンソロが個性的でおもいろい。
そして、「怪獣総進撃」
このマーチこそまさに最高!
SF交響ファンタジー第1番に使われた名曲。
コンサートだと速すぎ、かっこよすぎ、きれいすぎ、音程合いすぎでつまらないが、
映画のオリジナル音源はほんとにいいゆっくりなテンポで力が入る。

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