誰にも教えたくないレコードを聴く

アマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いています。 過ぎ去りし日、森の中でクナッパーツブッシュのブルックナーの「ロマンティック」交響曲を聴いてこの世界に入りました。一曲を徹底的に聴き比べます。

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映画「インド夜想曲」で使われていた、
シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調D956。

新しいCDなのであるだろうと思っていると、意外や意外、
なかなかないのです。
D956_AmadeusQ_Robert_Cohen.jpg
海外amazonから取り寄せて、ようやく聴けました。
映画を思いだしながら聴いていますが、
これはとても切ない、いい演奏です。

アマデウスQのD956はこれで3種類。
D956_amadeus_pleeth_52.jpg
1952年

D956_amadeus_pleeth_66.jpg
1966年
ふつう、古いものほどいいことが多いのですが、
この場合、最も新しいこの1987年のCDが最高です。
年輪や力の抜けたアンサンブルが曲に合うのでしょう。
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以前、BBQで合わせて以来、すっかり虜になっている、
シューベルト最晩年の弦楽五重奏曲ハ長調D956。

映画で効果的に使われていると聞いて、ネットレンタルで借りてみました。
「インド夜想曲」
nocturne_indien2.jpg

西欧人がインドに来て、不明の友人を探す話ですが、
かなりハイブローな作品で、探しているのは友人ではなくもう一人の自分だということになり、
謎が残ります。
人はいつも二つの人生を歩んでいるということです。
出会った人々とは、関係が発展することがありません。不思議です。
旅は、ボンベイ-マドラス-ゴア、と続き、インドの風景、風俗、人物は
たいへん興味深いものがあります。

ほとんど音楽が流れないなか、突然、病院で苦しむ人々のシーンでD956の2楽章が鳴り響きます。
そのあと、大勢が床で寝ている深夜の駅の待合所のシーンでも流れます。
第1ヴァイオリンがうにうにと歌う古いタイプの合奏だな、と思って、
エンドクレジットを見ると、
アマデウス四重奏団とコーエンのチェロのDGG録音とのこと。

ありゃー、アマデウスQは、旧盤のプリースと組んだやつしか持ってないや。
D956_amadeusQ_DGG.jpg
今日はとりあえずこれを聴きますが、実際に使われたCDも聴いてみようと思います。
これはちょっと冴えない演奏で、おまけのモーツァルト、KV546の方がいい演奏です。

昨晩はまたまたハートランドビールで幸せなひととき。
beer.jpg

ふと目の前のクルマのナンバーをみると、
417!
417car.jpg

シューベルトの第4交響曲の番号ではありませんか!
帰りの電車の中で、携帯プレーヤーを取り出し、
ブリュッヘンの演奏を聴きました。
bruggen_schubert.jpg

さすがブリュッヘン、両端楽章の快速テンポが心地よく、ヘミオラの3楽章も小気味よい速さです。
ただ、確かに良い演奏なのでしょうが、ヴィオラ愛好家としては、
あまりにヴィオラが薄味なのが残念です。
おそらく2~3人で弾いているのでしょう、
終楽章の例のセカンドヴァイオリンとヴィオラの難しいくだりなど、
ppの指定ながらかなり思い切って弾かせているのが凄いのですが、
ヴァイオリンばっかり聞こえてきます。
聴いた後に、シューベルト特有のシャカシャカしたリズムが体に残るものの、
それだけ、というか、この曲ならではの情熱があまり残らないんです。
昨日は職場での大イベント日。
雨予報がくもりに変わって助かりました。
ゆっくり音楽が聴ける時間がとれるといいのですが・・・
今日も午後からお仕事。

昨晩3次会まで行って朦朧とした頭、
さわやかな音楽を聴きます。
martzy_sonata.jpg

シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
・ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ(全3曲)
・ヴァイオリンとピアノのための華麗なるロンド ロ短調D.895
・ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調D.934
・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(二重奏曲)イ長調D.574
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
ジャン・アントニエッティ(ピアノ)
1955年9月&11月録音

マルツィ。できれば初期LPで聴きたいけれど、
あまりに高価で入手困難。
まとまって聴けるCDでがまんするしかありません。

1枚目のソナタ、ニ長調のメロディーが心地よいD384から、
もうマルツィの世界に引き込まれます。音もCDにしてはなかなかです。
イ短調のD385の終楽章アレグロ、ト短調のD408の第1楽章アレグロ・ジュストは
特に印象的で、先日やった第4交響曲D417の両端楽章の暗い疾走と共通の世界を味わいました。

2枚目は、28分17秒の幻想曲D934が中心です。
第1楽章 アンダンテ・モルトーアレグレット ハ長調 6/8拍子ーイ短調 2/4拍子
第2楽章 アンダンティーノ 変イ長調 3/4拍子(歌曲「私の挨拶を」の主題と4つの変奏)
第3楽章 テンポ・プリモーアレグロ・ヴィヴァーチェ ハ長調 6/8拍子ーハ長調 2/2拍子
切れ目なく続く晩年のシューベルトのさまざまな世界が次から次へと現れます。
聴いた後に心が満たされる曲と演奏です。
   
いよいよ演奏会の1週間前になりました。
シューベルトの譜面は、あまり細かい指示が書いていないので、
ハーモニーやフレーズによって意思を統一することが必要なのが難しいところです。
この第4交響曲など、初期作品はまだ演奏の伝統が確立されていないのでなおさらです。
pからfに変化する個所でも、ベートーヴェンのように段階的に上げるのか、
クレッシェンドして自然につなぐのか、
はたまた、逆にディミュニエンドして落差を強調するのか、
CDを聴いても実にさまざまです。
wand1.jpg

練習の帰り道、クルマの中で聴いたヴァント/ケルン放送響は素晴らしい出来でした!
こういう基本的な古典の曲をやらせたら本当にうまいなあと思います。
pからfへの変化は基本的にクレシェンドしてつなぎます。
珍しい解釈が頻発し、よく考えられた演奏ですが、
音が美しく、精緻で神秘的、それでいて古典の形式美が強く感じられます。

両端楽章は実に快調、
第2楽章の第2主題でテンポをあげ、退屈から脱しています。
ノリントンについで速い演奏となっています。
この楽章は、木管の美しさも際立っています。
第3楽章のヘミオラも速くて快調です。

シューベルト:交響曲第4番ハ短調D417「悲劇的」
ギュンター・ヴァント指揮
ケルン放送交響楽団
(9:20/7:56/3:03/7:30)
1980年
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